SIMカードのセキュリティ対策は万全?情報盗難のリスクの抑え方を解説
スマホやタブレットなど、モバイル端末でインターネット通信をするには、SIMカードが必要です。SIMカードには、携帯電話の契約内容に関する情報が書き込まれています。通常、携帯ショップでスマホを購入すれば、最初からSIMカードが入っているため、特に意識することはないかもしれません。
近年では、従来よりも月額料金の安い格安SIMが流行しています。値段が安い分、自分でセキュリティ対策をしなければ、スマホ内の情報の盗難やウイルスの侵入などのリスクを抱えることになります。
今回は、サイバー犯罪に巻き込まれないためにもSIMカードのセキュリティ対策について学んでいきましょう。
SIMカードの悪用によって生じる危険
スマホは、通信機器である以上、サイバー犯罪の脅威にいつさらされてもおかしくありません。ブラックハッカーによって、SIMカードが悪用されてしまったら、どのような症状が発生するのでしょうか。
スマホデータの盗難
SIMカードが攻撃を受けてしまうと、モバイル端末が乗っ取られるため、スマホデータを簡単に盗まれてしまいます。スマホ内の写真や動画、音声など、あらゆるデジタルデータを盗難される可能性があります。
近年は、スマホのカメラを遠隔操作することで、盗撮するブラックハッカーも登場しているため、SIMカードへの攻撃には、十分に警戒してください。
ブラックハッカーによるなりすまし行為
モバイル端末のデータが盗み出されれば、ブラックハッカーが自分になりすまして、他人へ電話をかける可能性があります。自分の知らない間に、事実無根な情報を言いふらされるのは、あまりにも迷惑です。
なりすましの目的は、家族や友人への金銭の要求である可能性が高いです。そのため、知り合いから「この前、あなたの電話番号からおかしな電話がかかってきたよ。」と言われたら、SIMカードの利用を速やかに停止して、被害が広がらないようにしましょう。
SIMカードの情報を使って、商品の購入や契約が交わされる
SIMカードの中には、たくさんの個人情報が入っているため、不正に操作すれば、商品の購入や契約が可能です。本来なら考えられないほど、スマホの請求金額が上がったり、自分が購入していない商品の明細が届いたりする場合は、SIMカードへの攻撃が考えられます。
ブラックハッカーに都合良く利用されないためにも、定期的にクレジットカードの明細情報について確認しましょう。
悪質なモバイルアプリに対するウェブルートの見解
2017年は、Androidスマートフォンユーザーが12,500万人存在することが確認されています。そのうち、多数のモバイルデバイスが悪質なウイルスに感染しています。悪質なモバイルアプリは、さまざまな形態でアクションを起こします。
なぜ、多様な形態になる必要があるのかというと、Googleの防ぎょ策を回避することが最大の目的です。ブラックハッカーは、対象者に対してボイスメッセージをSMSで送信します。送信対象者のスマートフォンには、「このボイスメッセージを聞くには、アプリケーションをダウンロードする必要があります。」と表示します。
このアプリは、Google Playストアなど、公式のストアを回避して、スマートフォンに侵入してくるため、ネットワークモニタやファイアウォールを迂回します。その結果、悪質なモバイルアプリがスマートフォン内へ軽々と侵入してしまうということです。
Google Playストアからのインストールを呼びかけるGoogle
Googleは、「Google Playストアからアプリケーションを取得してください。」と強く呼びかけるものの、その指示が無視されるケースが多々あります。格安SIMカードと契約し、十分なセキュリティ対策をしていない方は、アプリのインストール元にしっかりと注意してください。
なぜ、呼びかけが無視されるのかというと、未知の媒体からのインストールを有効にするオプション機能が存在するからです。Google Playストア以外から、モバイルアプリをインストールする方と公式ストアに限定してアプリをインストールする方を比較すると、公式ストアに限定している方の方がウイルスの感染率が低いことがわかっています。
Google Playストアに並んでいるアプリケーションは、一定の安全性が約束されています。そのため、公式のストア以外のアプリの取得は、やめておきましょう。
情報盗難によるリスクを抑える有効な対策方法
スマートフォン内のSIMカードへの攻撃を防ぐには、どのようなことを注意しておけば良いのでしょうか。ここでは、有効な対策方法について確認していきます。
SIMカードロック機能で対策する
契約者の情報が書き込まれたSIMカードのデータには、ロックをかけることができます。SIMカードにロックをかけていなければ、ブラックハッカーに簡単に個人情報を抜き出されてしまいます。
契約先の格安SIM会社に連絡すれば、SIMカードの機能を停止してもらえますが、事前にロックをかけておけば、被害の拡大によるリスクを抑えることができます。これにより、万が一、スマートフォンを紛失するようなことがあっても、一時的に個人情報の流出を防ぐ有効な対策となります。
画面ロック機能で対策する
SIMカード自体に対策をすることも大切ですが、画面ロック機能でモバイル端末の安全性を守ることも忘れてはいけません。スマートフォンのロック機能は、どの方法を選ぶかで、安全性が全く異なります。
たとえば、1タップだけで解除できるものや1回スライドさせるだけで、ロックを解除できるものは、安全性があるとはいえません。どちらかといえば、誤作動の防止のためのロック機能といえるでしょう。
一方で、一定の桁数の番号を入力してロックを解除するものは、セキュリティ機能としての安全性があります。他にも、スライドによって番号を結ぶロック機能もありますので、使い勝手や安全性を総合的に考慮しながら、モバイル端末の安全性を維持しましょう。
SIMカードの安全は、セキュリティソフトで守れる
スマートフォンのロック機能を利用すれば、一定の安全性を維持できますが、最も有効なのは、セキュリティソフトを利用した対策方法です。インターネット上で検索すれば無料のものもありますが、有料の製品で対策してください。
なぜなら、有料のセキュリティソフトには、下記のような対策機能があるからです。
・スマートフォン端末紛失時のロック機能
・遠隔操作によるデータの削除
・迷惑メールや着信の遮断機能
・GPSを利用した端末場所の特定機能
・悪質サイトへのアクセスのブロック機能
・インストール済みの悪質なモバイルアプリの特定機能
・悪質なモバイルアプリの取得を防止する機能
有料製品は、あらゆるサイバー犯罪に対応できることに加えて、サポートセンターへも相談できるため安心です。
有料のセキュリティソフトを導入し、SIMカードを安全に利用する
ウェブルートでは、悪質なモバイルアプリの侵入を素早く察知するセキュリティソフトを提供しています。セキュリティソフトを導入すれば、ブラックハッカーによるSIMカードへの攻撃を防げるため、個人情報の漏えいのリスクを確実に抑えられます。
スマートフォンには、契約内容や個人の画像、動画、音声、電話帳、SNSのアカウントなど、他人に知られてはいけない情報がたくさん入っています。小さな隙が大きな被害に繋がる可能性があるため、リスクを軽減するためにも有料のセキュリティソフトでウイルス対策をおこないましょう。
ネット犯罪が発生!サイバー警察への通報の仕方
インターネットが登場したことで、日本は国境を越えてコミュニケーションができる便利な社会へと発展してきました。その一方で、新たな犯罪事件の発生が後を絶ちません。
インターネットを利用していると、だれでも犯罪に巻き込まれてしまう可能性があります。そんな時、有力な相談先となるのがサイバー警察です。テレビなどでも「ネット上でトラブルを巻き込まれたら、サイバー警察へ相談すると良い。」と聞きますが、通報の仕方がわからない方も多いはず。今回は、サイバー警察とは、一体どのような組織なのか、どのように通報すれば良いのか、について解説します。
サイバー警察とは?
サイバー警察とは、インターネットなどのハイテク技術を利用した犯罪を取り締まるための警察組織をいいます。サイバーポリスとも呼ばれており、サイバー犯罪への対策強化体制の総称とされています。
1998年6月、警視庁はハイテク犯罪対策重点推進プログラムを発表しました。その中の重要項目として紹介されたのは、下記の4つの項目です。
・サイバーポリスの体制確立
・不正アクセス対策の法整備
・産業界との連携強化
・国際捜査協力のルール作成
これらの中でも、注目すべきはサイバーポリスの体制確立です。警視庁は、サイバー犯罪の対策強化のため、サイバーフォースセンターやナショナルセンターを設置し、ネット犯罪の解決に向けて全国の警察官を導いています。
サイバーポリス体制確立への取り組み
サイバーポリス体制は、どのように確立されたのでしょうか。全国に存在するサイバー警察は、サイバー犯罪に関する捜査や取り締まりを強化するため、民間企業で働くシステムエンジニアを採用しました。システムエンジニアでチームを構成し、サイバー犯罪対策プロジェクトを立ち上げることで、体制を強化しています。具体的な体制強化の取り組みとしては、下記の通りです。
・装備資機材等の整備
・警察官の専門的知識の強化
・技能向上の教育
現在は、サイバーテロ対策はもちろん、捜査部門や情報通信部門と連携することで、組織の運用体制が着々と整備されています。
サイバー警察へ通報できる犯罪とは?
インターネット上で何か困ったことがあった場合は、サイバー警察へ相談することができますが、どういった内容の犯罪なら通報できるのでしょうか。一般的に、サイバー犯罪は、コンピュータ技術及び電気通信技術を悪用した犯罪が該当します。主に、下記の3つに分類されています。
・コンピュータ、電磁的記録対象犯罪
・ネットワーク利用犯罪
・不正アクセス行為の禁止等に関する法律違反
上記に該当する行為を実行する者は、法律に違反します。ここでは、サイバー警察へ通報できる犯罪について具体的に確認していきます。
コンピュータ、電磁的記録対象犯罪
電磁的記録とは、USBメモリやCD-ROMなどのコンピュータで認識できる媒体やクレジットカードなどの磁気部分を意味する言葉です。コンピュータ、電磁的記録対象犯罪に該当する具体的な行為とは、下記のようなものです。
・サーバコンピュータに保存されているホームページデータを許可なく無断で書き換える。
・金融機関に存在するオンライン端末を不正利用し、無断で他人の口座からお金を自分の口座へ移す。
このようなホームページの書き換えや金銭を盗む行為は、サイバー犯罪の対象となりますのですぐに通報しましょう。
ネットワーク利用犯罪
犯罪行為がネットワークを介していれば、ネットワーク利用犯罪に該当する可能性が高いです。ネットワーク利用犯罪とは、下記の通りです。
・インターネット上の電子掲示板で、覚せい剤などの違法な薬物を販売している。
・インターネットオークションで自分自身が持っていないものを出品して、落札者からお金をだまし取っている。
・インターネット上に悪質な映像を設置し、不特定多数の人に閲覧させている。
最近は、インターネットオークションやフリーマーケットアプリなどの登場により、金銭に関するトラブルが多数報告されています。指定の銀行口座へお金を振り込んでも、商品画像とは、まったく異なるものが送られてくる可能性もあるため注意が必要です。
万が一、ネットワーク利用犯罪に遭遇した場合は、犯罪者とのメッセージのやりとりや振込先の銀行口座などの情報をサイバー警察に証拠として提示できるように残しておきましょう。
不正アクセス行為の禁止等に関する法律違反
他人のIDやパスワードを不正に使用したり、他者が管理するホームページに不正にアクセスしたりする行為は、不正アクセス行為の禁止等に関する法律違反に該当する可能性が高いです。具体的な犯罪の手口は、下記の通りです。
・他人のIDやパスワードを無断で利用し、ネットワーク上でコンピュータを不正に使用する。
・コンピュータへアクセスするためのIDやパスワードなどの情報を、無断で第3者に公開している。
・不正なプログラムを利用することで、コンピュータの脆弱性をついて、ネットワーク上で不正利用する。
・他人のIDやパスワードを不正に取得、保管、入力を要求する。
インターネット上で、IDやパスワードの開示を要求されても絶対に応じてはいけません。万が一、他人へIDやパスワードを要求する行為を発見したら、サイバー警察へ連絡して、被害の拡大を防ぎましょう。
サイバー警察への通報の仕方
インターネット上でサイバー犯罪を発見したら、どのように通報したら良いのでしょうか。実は、通報の仕方さえ覚えてしまえば、とっても簡単です。ここでは、サイバー警察への通報の仕方を確認していきます。
該当する都道府県のサイバー犯罪相談窓口を選択する
まずは、都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧ページから、対象の都道府県を選んでください。
都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧
https://www.npa.go.jp/cyber/soudan.htm
サイバー警察なら、どの地域の部署に相談しても良いというわけではないため、必ず犯罪が発生した対象地域のサイバー警察へ相談してください。
犯罪内容を情報提供・相談ボックスへ送信する
インターネット上で犯罪行為を発見したら、該当する都道府県のサイバー警察へ通報しましょう。それぞれの都道府県には、情報提供・相談ボックスがありますので、そちらから具体的な被害内容などを報告してください。
できるだけ証拠として残せそうなものがあるのなら、すべて手元に残しておいてください。URLや画像、関係者情報があるだけでも、犯罪者を特定しやすくなります。もし、緊急性の高いものの対応を求める場合は、サイバー警察ではなく直接110番してください。
サイバー警察が推奨するセキュリティ対策とは?
サイバー警察では、犯罪の被害防止のために、ウイルス対策ソフトの導入を推奨しています。最新ウイルスやハッキングの侵入を防げる有料のウイルス対策ソフトをインストールしておけば、悪質なウイルスによる被害を防げます。
最近は、ランサムウェアウイルスと呼ばれる仮想通貨を要求する特殊なウイルスも登場しています。そのため、パソコン内部の電子データ以外にも金銭を不正請求される可能性もあるため、早急にセキュリティ体制を整備しなければいけません。
ウェブルートでは、お客さまの個人情報を保護するため、高機能なセキュリティソフトを提供しています。ユーザー名やアカウント番号、クレジットカード情報などを保護し、超高速スキャンによって、ハッカーの存在を検知します。ぜひ、お使いのデバイスに合わせて最適なセキュリティ環境を用意してください。
本物そっくりのディープフェイク動画とは?具体的な見分け方や対策法を解説
近年、人工知能による技術的成長は、IT業界でも高く注目されています。そんな中、ディープフェイク動画と呼ばれる悪質な合成動画が世間を騒がせています。
ディープフェイク動画は、写真データや動画データの合成により生成されます。「合成による捏造動画なら、すぐに見分けがつくでしょ?」と思うかもしれません。実は、本物そっくりでその動画が真実なのか偽物なのかは判断できません。実際に、ディープフェイクの存在を学ぶにあたって大切なのは、下記のことです。
・ディープフェイク動画の実態について深く知ること。
・ディープフェイク動画の見分け方について把握しておくこと。
・ディープフェイク動画に対する対策法を知ること。
今後、ディープフェイク動画をSNSなどで見かけることがあるかもしれません。私たちは、どうすれば捏造動画でることを見分けることができるのでしょうか。今回は、ディープフェイク動画とは、一体どのようなものなのか、具体的な見分け方や対策法について解説していきます。
画像や動画がディープフェイクに利用される?高度な捏造技術に世界が驚愕
安易にTwitterやFacebookなどで顔出しをしていると、ディープフェイク動画の作成時に、利用される可能性があります。動画作成時に用いられる技術は、私たちが想像する以上に高度であるため、多くの方が虚偽の画像であっても騙されてしまうでしょう。
ディープフェイクとは?
ディープフェイクとは、大変高度な画像生成スキルを利用し、映像を合成することで虚偽の動画であると見抜けないほど、徹底的に作りこまれた動画や音声を言い表す言葉です。ディープフェイクの技術を利用すれば、著名人の顔を利用して話してもいない内容を話しているかのように捏造できてしまいます。
あまりにもクオリティが高く、その動画が捏造であるかどうかということは、すぐには判断できません。
ディープフェイク動画の作り方
ディープフェイク動画は、特定の人物の顔の形状や目、鼻、しわなどの動きを、AI技術によって別の人物にかぶせることで再現しています。もちろん、そのまま別の人物にかぶせただけでは捏造であることを知られてしまうため、公開前に修正作業を実施します。
ディープフェイクの技術は、一般的にフェイススワップと呼ばれていて、日本語では顔交換を意味します。最近では、顔交換アプリなども登場しているため、利用した経験がある方もいるでしょう。
その人の表情はもちろん、顔つきや声などの音声も自由に制御できるため、まるで本人が発言しているかのように見えてしまいます。
ディープフェイクの高度な技術が使われた実例
すでに、ディープフェイク動画は、さまざまな場所で登場しています。ここでは、実際の動画を閲覧し、どれほどのクオリティのあるものなのかを確認していきましょう。
オバマ元大統領のディープフェイク動画
この動画は、オバマ元大統領が特定の政治対象者に向けて情報発信している内容ですが、その事実は一切ありません。つまり、捏造動画です。何も説明を受けていなければ、その真相について疑う人はいないでしょう。
動画の中盤を見てください。この合成動画を作成したコメディアンのJordan Peele氏が登場します。これほどクオリティが高ければ、多くの人が騙されてもおかしくありません。
たった1枚の画像を利用して作ったディープフェイク動画
本来、人の話しているディープフェイク動画の作成には、膨大なデータが必要とされていました。しかし、年々、その技術が向上したことで、たった1枚の画像からでも合成動画が作れるようになっています。
つまり、SNS上にアップロードされている1枚の画像があれば、上記のような動画が作れてしまうということです。改めて、インターネットの使い方を見直さなければ、重大な危険に巻き込まれてしまってもおかしくありません。
ディープフェイク動画の見分け方とは?
ディープフェイクによって作られた合成動画は、どうすれば本物、もしくは偽物であることを見分けられるのでしょうか。ここでは、ディープフェイク動画の見分け方について確認していきます。
対象動画に関する情報をインターネット検索する
閲覧している動画がディープフェイク動画かもしれないと感じたら、インターネット上で検索してみましょう。ディープフェイク動画は、非常に話題となりやすいです。動画公開後、すぐに「ディープフェイク動画が公開された。」などの情報が掲載されている可能性があります。
特に、TwitterやFacebookなどのリアルタイム性の高いSNSでは、多くの人が騙されないように注意喚起を促しているケースが多々あります。そのため、どのようなことでも信じる前に、多くの人はどのようなことを感じているのか、公的に認められた動画であるのかということを速やかにインターネット検索する習慣をもちましょう。
また、あまりにも偏った発言である場合、合成動画である可能性が高いです。常識的に考えて、ありえない発言をしていたら、偽物の可能性が高くなるため、冷静になって正しく情報を追っていきましょう。
動画に違和感がないかを確認する
自分で調べてみたものの、今ひとつ疑いがはれなければ、しっかりと映像を確認してみましょう。たとえば、下記のポイントに違和感がでるケースが多いです。
・映像の中で人が異様に浮き出ている。
・光の入り方と人間の影がマッチしない。
・背景が偽物に見える。
・人間の姿や背景の接面がギザギザに加工されている。
ディープフェイク動画であるのかを目視でチェックするのは、想像以上に大変です。「ちょっと、映像がぼやけている…。」と感じたら、合成動画ではないか疑ってみましょう。
合成動画の被害を防ぐためにセキュリティ対策を始めよう!
ディープフェイク動画による被害を受けたくなければ、今すぐパソコンやスマートフォンにセキュリティ対策をしてください。TwitterやFacebookなどのSNSへ画像や動画を公開していなければ、ディープフェイク動画の被害に遭遇しないわけではありません。
コンピュータウイルスやハッキングなどのサイバー犯罪の被害に遭遇すれば、たちまちあなたのプライベートな画像は、外部へ流出してしまいます。1度、外部流出してしまった画像や動画は、消えることはありません。
そうした事態へと発展することを防ぎたいのなら、有料のセキュリティソフトが有効です。定期的にパソコンやスマートフォン内を自動スキャンしてくれるセキュリティソフトを導入すれば、悪質なウイルスやブラックハッカーに侵入される前に、その脅威を排除できます。
ウェブルートのセキュリティソフトで個人情報を保護しよう!
セキュリティソフトの導入を検討しているのなら、実績のあるウェブルートの製品を使ってみませんか?ウェブルートは、インターネット上に存在する数十億のウェブページやアプリ、ファイルを毎日3回スキャンし、悪質な行動を監視しています。
そのため、パソコンやスマートフォンに入った画像や動画へのハッキング行為を素早く防ぎます。ブラックハッカーがウェブカメラによる盗聴や盗撮により、情報を盗み出そうとしても、自動的に排除する機能も備えています。
ウェブルートの製品ならデバイスを紛失しても、位置情報を特定することで遠隔ロックやデータの消去ができます。ぜひ、セキュリティ対策をしたうえで、安全にインターネットを楽しんでください。
サポート切れOSの利用は非常に危険?使用に伴う具体的なリスクや対策法は?
2009年10月22日は、Windows7のサービス開始提供日です。あれから約10年が経過し、Windows7のサポート終了日を迎えようとしています。そのため、2020 年1月14日からは、技術サポートがなくなり、Windows7のセキュリティ性は著しく低下、サイバー犯罪の被害に遭遇しやすくなるでしょう。
その際、下記のことをお伝えするようにしています。
・サポート切れのOSは、最新のセキュリティサービスや技術サポートを受けられない。
・セキュリティの著しく低いパソコンは、サイバー犯罪に利用されやすい。
・サポート切れのOSは、セキュリティ更新プログラムの提供が受けられない。
サポート切れのOSには、想像以上にさまざまな危険が伴います。今回は、サポート切れのOSを利用されている方に向けて、どのようなリスクがあるのか、有効な対策法について解説します。
サポート切れのOSの危険性とは?
サポート切れのOSを利用することは、ブラックハッカーに脆弱なポイントを提供しているようなものです。ここでは、サポート切れのOSを利用し続けていると、どのような危険性があるのかについて確認します。
被害が拡大しやすい
古いOSを利用していると、サイバー攻撃による被害規模が大きくなりがちです。最新のOSには、被害の拡大を未然に防ぐ機能性が搭載されているため、一般の方がより安全に利用できるようになっています。
一時期、IEに対するサイバー犯罪が話題となりましたが、その被害を受けているのは、Windows7やWindowsXPの利用者であることがわかっています。そのため、速やかに安全性の高い最新OSへと移行することが大切です。
セキュリティ上の欠陥が見つかっても修復されない
現在、公開されているOSには、さまざまな脆弱性が潜んでいます。脆弱性とは、セキュリティの欠陥のことで、ブラックハッカーが侵入してくるポイントを意味します。Windowsは、常時最新のOSに対して、セキュリティの欠陥を修復するプログラムを提供しています。
しかし、サポート切れのOSには、修復プログラムが提供されることはありません。最悪の場合、サポート切れのOSを利用していると個人情報の流出やウイルスの感染によって、すべてのデータが消えてしまう可能性があります。
サポート切れのOSを最新版にするメリットとは?
現在、Windows7をご利用になられている方は、Windows10へ移行することをおすすめします。使い慣れたWindows7から移行したくないかもしれません。それでも、Windows10への移行メリットは非常に大きいです。ここでは、サポート切れのOSを最新版にするメリットについて確認していきます。
最新のセキュリティ環境が手に入る
ブラックハッカーによるサイバー犯罪は、年々手口が巧妙化しており、その件数は増加傾向にあります。サポート切れのOSを最新版にすれば、セキュリティレベルを格段に上げられるメリットがあります。
最新OSには、サイバー犯罪からの防御方法やセキュリティの欠陥を修復したシステム環境が提供されるため、飛躍的にパソコンの安全性が高まります。
高度なパスワードが設定できる
Windows10には、“Windows Hello”と呼ばれる機能があります。これは、Windows10が提供している生体認証機能のことです。顔認証や指紋認証、光彩認証などが利用できるようになり、パスワードなしでパソコンの安全性を維持できます。
もし、サポート切れのOSであれば、最新のOSにWindows Helloの機能が追加されても、一切利用することができません。
仮想デスクトップ機能を利用できる
Windows10などの最新のOSにアップグレードすれば、仮想デスクトップを手軽に立ち上げられます。これにより、画面を分けて使えるマルチディスプレイ利用が可能となり、作業効率が格段にアップします。
インターネット検索用やチャット、SNS、メモ、仕事全般のように、環境ごとに用途をわけることで、画面を変更する手間を大幅に削減できます。
ウェブルートの最新OSに対する見解
ウェブルートでは、セキュリティ動向について調査するため、OSによる感染率を分析しています。下記は、2019年度のウェブルートの最新版調査データです。OSについて極めて興味深いデータがあります。
上記のデータを見ればわかるように、最新版のOSは感染率が低く安全性が高いことがわかります。Windows10のOSは、Windows7よりも2倍以上の安全性を維持しており、導入によるメリットは無視できるものではありません。今後、Windows7のサポートが終了することを考えれば、その差はますます大きいものとなるでしょう。
サポート切れのOSを最新版にするには?
Windows7のようなサポート切れのOSを最新版にする方法は、いくつか存在します。そのため、自分自身にあった方法を見つけて導入を試みるとよいでしょう。ここでは、サポート切れのOSを最新版にする方法について確認していきます。
無料アップグレード期間を利用する
もっともコストを抑えて最新版のOSを導入したいのなら、無料アップグレード期間に完全に移行してしまうことをおすすめします。Windows10の無料アップグレード期間には、「Windows10を導入しませんか?」という表示を何度も見かけたでしょう。
このタイミングで最新版のOSを導入していれば、OSの代金を支払うことなくセキュリティレベルの高い環境を手に入れられます。
インターネットから購入する
最新版のOSは、Microsoftのページから購入可能です。プロダクトキー購入後、アップグレードすることで、最新の環境を導入できます。購入したデータについては、USBで保管しておくとよいでしょう。これにより、何かトラブルがあっても、バックアップデータとして引き出せます。
パッケージ版を購入する
AmazonやMicrosoft、家電量販店では、最新版のOSのパッケージ版が販売されています。最新版のOSへのアップグレードに必要なUSBメモリが入っており、それを利用することで新しい環境を手に入れることができます。
最新版の導入方法は多岐にわかれますが、何かトラブルが発生した際、速やかに対応できるように必ずバックアップを取得しておきましょう。特に重要なデータが入ったパソコンであれば、データ消失などのリスクも考えられるため慎重に作業を進めましょう。
最高のセキュリティ環境を実現するうえで有効な対策法
最新版のOSさえ導入していれば、それ以上の具体的な対策をしなくても良いというわけではありません。たとえ、最新版のOSでも、たくさんのセキュリティ上の欠陥を抱えているからです。Microsoftもシステム上の欠陥が見つかれば、修復プログラムを提供していますが、それを超えるスピードでブラックハッカーが他人のパソコンへの攻撃を試みます。
そのため、最新版のOSを導入した上でセキュリティソフトを導入して最高レベルの安全性を維持しなければいけません。その環境の実現には、弊社のセキュリティソフトが有効です。
最善のセキュリティレベルが選べる
弊社のセキュリティソフトなら、利用中のデバイスに応じて最適な価格の製品を選べます。たとえば、下記の機能を自動的に利用できます。
・超高速スキャン
・ID盗難からの保護
・ウイルスの常時監視
・パソコンやスマートフォン、タブレットの保護
・自動バックアップとオンラインストレージの利用
求める機能性に応じてセキュリティ製品を選べるため、導入コストが負担になることはありません。インターネットの閲覧はもちろん、銀行口座やソーシャルメディアなどのデータ保護もできます。最新版のOSへの変更と同時にセキュリティソフトの導入を検討してみませんか。
無線LAN(Wi-Fi)にタダ乗りされると危険?リスクを防止する対策方法を解説
近年、無線LAN(Wi-Fi)を利用することで、特定の範囲内であればインターネット環境へアクセスできるようになりました。そのため、脆弱なセキュリティ性の無線LANの場合、サイバー犯罪に悪用される確率が極めて高くなりました。
無線LANは、一般家庭でも数多く利用されているインターネット接続方法ですが、セキュリティ性が低ければ、ブラックハッカーたちの犯罪インフラに十分なりえます。今回は、無線LANにタダ乗りされるとどのような危険が伴うのか、リスクを防止する対策方法について解説します。
無線LAN(Wi-Fi)のタダ乗りが危険である理由
ブラックハッカーによる無線LANのタダ乗りは、大変危険です。インターネット環境を無料利用されるにとどまらず、個人情報を盗み出される被害に遭遇する可能性があります。ここでは、無線LANのタダ乗りがどのような理由で危険なのか確認していきます。
パソコンやスマホにウイルスを送信される
他人の無線LANを利用するのは、無料でインターネットを接続したいからだけではありません。相手のパソコンやスマートフォン、タブレット端末にウイルスを送信し、SNSのIDやパスワード、クレジットカード番号などを盗み出そうとしている可能性があります。
もし、あなたの無線LAN環境が踏み台となり他の人へウイルスが送信されていた場合、警察官から罪に問われる可能性もあるため注意が必要です。
フォルダ内のデータが閲覧される
家族内で閲覧できる共有フォルダの管理は、しっかりしていますか?共有フォルダ内に、家族の画像や動画、仕事の資料を入れていると、無線LANを通じて閲覧されてしまうことがあります。つまり、情報漏えいの被害に遭遇するのです。
もし、管理権限についてチェックしていなければ、この機会に設定を変更してください。個人情報の流出を未然に防ぐため、厳しく管理しましょう。
他人の端末へ迷惑メールが送信される
ブラックハッカーが無線LANに接続するためのIDやパスワードを解読すると、相手のパソコンやスマートフォンと連携しているメールボックスから他人の端末へ迷惑メールを送信できます。
最悪の場合、友達や家族、知人などに金銭を要求するような脅迫メールが送信されてしまいます。親しい関係を装って、「ここにお金を送ってくれないか?」とメッセージが送信されるため、騙されてしまう人もたくさん見受けられます。被害者を増やさないためにも、無線LAN(Wi-Fi)のタダ乗りを見逃してはいけません。
無線LAN(Wi-Fi)のタダ乗りは、意外と簡単にできる
無線LANは大変便利な仕組みですが、多くの方がセキュリティにまで意識がまわっていないはずです。パスワードを設定していれば、絶対に安全だと思っていませんか?実は、パスワードを設定していても、無線LANをダダ乗りされてしまうことがあります。ここでは、無線LAN(Wi-Fi)のタダ乗りの手順について確認していきます。
タダ乗りの具体的なステップ
近年、他人の無線LANのタダ乗りによって逮捕される人が後を絶ちません。正式な契約を交わすことなく他人の無線LANに接続すると不正アクセス禁止法違反罪によって処罰されます。
しかし、ブラックハッカーは、無線LANのタダ乗りをどのように実行に移しているのでしょうか。その具体的なステップは下記の通りです。
・ステップ1:無線LAN(Wi-Fi)の電波を収集する機器で情報を取得する。
・ステップ2:インターネット上でパスワード解析ソフトをダウンロードする。
・ステップ3:パスワード解析ソフトで盗んだパスワードで無線LANに接続する。
・ステップ4:契約者本人であるかのようになりすまし、無線LANを無料で利用する。
・ステップ5:家族や知人、仕事先にウイルスを添付したメールを送信する。
パスワード解析ソフトを利用すれば、無線LAN(Wi-Fi)にパスワードをかけていても解読できます。そのため、サイバー犯罪に遭遇しないためにも、難解なパスワードを設定しましょう。
無線LANのタダ乗りの確認方法
もし、いつもよりもインターネット回線が重たいと感じるのであれば、ダダ乗りされている可能性があります。ブラックハッカーによるダダ乗りは、下記の手段で確認できます。
・手段1:無線LANのルーターで接続中の端末のIPアドレスを調べる。
・手段2:SoftPerfect WiFi Guardを利用して、接続中の端末情報を調べる。
・手段3:スマホアプリを利用して、無線LANに接続される端末の接続台数や種類を調べる。
ブラックハッカーが無線LANに接続しているのかを調べるのは、決して難しくはありません。無料で調べる方法がいくつかありますので、やりやすい方法を試してください。
無線LAN(Wi-Fi)のタダ乗りを防止するための対策法
ブラックハッカーの無線LANへの侵入を防止する場合、どのような対策が必要になるのでしょうか。ここでは、タダ乗りを防止するための具体的な対策法について確認していきます。
アクセス制限をする
無線LANの設定を変更すれば、アクセス可能な端末を制限できます。そのため、時間や手間がかかりますが、自分と家族の利用端末の情報を入力しておきましょう。これにより、自分と家族の端末しか、無線LANにアクセスできなくなります。
安易なパスワードなら変更する
もし、無線LANの接続に安易なパスワードを使用しているのなら、変更してください。すでに、解読が難しく、簡単には突破できないものを設定しているのなら、定期的に変更する必要はありません。
自分の誕生日や辞書にあるような簡単な単語、規則性のある文字列を入れている方は、要注意です。自分でパスワードを作成することが難しければ、セキュリティソフトを用いて、複雑なものを設定すると良いでしょう。
無線LAN(Wi-Fi)につなげる際の大切なポイントとは?
自宅の無線LAN(Wi-Fi)は、アクセス制限や厳正なパスワードを設定して、しっかりと対策してください。しかし、状況によっては、公共機関の無線LANにつなぐ必要性に迫られることもあるでしょう。無料だからと安易につないでいると、トラブルに巻き込まれる可能性があります。そのため、公共機関の無線LANに接続する際は、下記のポイントを意識してください。
・無線LAN通信が暗号化されていない場所では、絶対に利用しない。
・SNSやウェブサイトなど、ログインが必要なものにアクセスをしない。
・アクセスポイントが本物なのか調べてからアクセスする。
公共機関にアクセスポイントがあるからといって、調べることなくアクセスしてはいけません。ブラックハッカーが設置した偽物のアクセスポイントである可能性があります。自宅でも外部施設でも、十分に警戒していれば、被害に遭遇する可能性を減らせます。
Webroot WiFiセキュリティを利用して、安全な環境でインターネットを利用する
ウェブルートでは、お客さまにVPNアプリ“Webroot WiFiセキュリティ”を提供し、安全なインターネット環境への接続を促しています。こちらのアプリを利用すれば、安全ではないネットワークへ接続する際、自動的にVPN接続できます。
弊社のアプリは、VPNへ接続を変更することで脅威を回避し、IDやパスワードなどの情報流出の危険性がありそうなウェブサイトをブロックします。自宅は、最新のセキュリティソフトでウイルスの侵入を対策し、外部の無線LAN通信についてはWebroot WiFiセキュリティで安全性を高めることで、ネット上に存在する脅威を排除できます。
無線LANは、だれでもが使えるという特性がありますので、使用する際は、リスクを把握したうえで正しく利用しましょう。
ボットウイルスに感染?具体的な侵入経路や対策法を解説
近年、コンピュータウイルスの一種として知られるボットウイルスの感染事例を多く見かけるようになりました。ボットウイルスによる被害は、以前よりも増加傾向にあるものの、まだ一般の方にはあまり知られていません。
ボットウイルスに感染したら、絶対に放置してはいけません。ボットウイルスは、巨大なネットワークを形成しながら遠隔操作によるサイバー犯罪を実行します。今回は、ボットウイルスは、どのように侵入してくるのか、具体的な侵入経路や対策法について解説していきます。
巨大なネットワークを形成するボットウイルスとは?
多くの方はボットウイルスに侵入されても、その事実に気づきません。ウイルスに感染したことがわかるような表示や動きがあるわけではないため、知らない間に乗っ取られていることもたくさんあります。ここでは、ボットウイルスとは、どのようなプログラムなのかについて確認していきます。
ボットウイルスとは?
ボットウイルスとは、インターネットを介してウイルス感染させたコンピュータを外部から意図的にコントロールするプログラムのことです。一般的なコンピュータウイルスであれば、感染後に自動的に動き、悪質な行為を働くイメージがあるかもしれません。
しかし、ボットウイルスは、自分の判断で動くことはありません。インターネットを通じて操作する管理者の指示に従って動きます。この管理者のことをIT業界では、ハーダーと呼んでいます。
ハーダーによって集められたボットウイルスに感染したパソコンの集まりをボットネットといいます。サイバー犯罪時は、ハーダーがボットウイルスに指示を与えて一斉操作をします。
ボットウイルス被害の特徴
感染の事実に気づきづらいボットウイルスですが、実際に感染してしまったら、どのような被害を受けることになるのでしょうか。一般的なボットウイルスでの被害の特徴は、下記の通りです。
・大量の迷惑メールを送信されてしまう。
・不正アクセスの踏み場にされてしまう。
・コンピュータの処理速度が著しく低下する。
・コンピュータが強制的に終了してしまう。
・画面に悪質な広告が表示される。
いつもよりもパソコンが重たくなったり、パソコンが勝手に消えたりするなどの誤作動が頻繁に生じるようになったら、ボットウイルスによる被害を想定しておいたほうが良いでしょう。自分が知らない間に遠隔操作されている可能性があります。
ボットウイルスの侵入経路とは?
ボットウイルスは、パソコンに限定して侵入してくるわけではありません。普段から利用しているスマートフォンにもボットウイルスは侵入します。しかし、どこからボットウイルスは、やってくるのでしょうか。ここでは、ボットウイルスの侵入経路について確認していきます。
プログラムのインストールによる侵入
インターネット上に無料公開されているプログラムを安易にインストールしてはいけません。なぜなら、インストールすることでボットウイルスに感染してしまう可能性があるからです。
過去には、ファイル共有サイトを通じてボットウイルスに感染した事例も報告されています。プログラムをインストールする際は、事前に評価や知名度についても調べておくようにしてください。
ウェブサイトへのアクセスによる侵入
プログラムをインストールしなければ、安心というわけではありません。脆弱性のあるウェブサイトにアクセスしてしまうとボットウイルスに感染してしまうことがあります。そのため、セキュリティソフトのような防御システムなしに不特定多数のウェブサイトへアクセスすることはおすすめしません。
アプリのインストールによる侵入
非公式アプリは、インストールしてはいけません。パソコンのプログラムと同様に、ボットウイルスが仕込まれている可能性が極めて高いです。最近は、住所録やSNSのログインアカウント、クレジットカード情報を盗みとる悪質なアプリが増えています。
人気のあるスマホアプリをコピーし、まるで公式であるかのように見せかけるものも存在します。利用する際は、公式アプリサイトとして人気で評判の高いものを厳選して使用すれば、ボットウイルスの侵入率を抑えられるはずです。
ボットウイルス検出時に求められる対応とは?
最新のセキュリティソフトを利用すれば、ウイルススキャンによって自動的にボットウイルスの脅威を検出できます。万が一、ボットウイルスが見つかった場合、どのような対策が必要なのでしょうか。セキュリティソフトがボットウイルスを検出した場合は、下記のステップに従って対応してください。
・ステップ1:インターネットの接続を完全に遮断する。(管理者がコントロール不能となる。)
・ステップ2:セキュリティソフトを利用して、ボットウイルスのプログラムを排除する。
・ステップ3:IDやパスワードを変更する。
・ステップ4:OSの更新プログラムを最新にしておく。
・ステップ5:セキュリティスキャンで最終的なチェックをする。
ボットウイルスが検出されても、上記のステップで正しく対処すれば、被害を拡大させてしまうことはありません。ボットウイルスと管理者をつなぐインターネット接続を遮断することで、遠隔操作できなくなるため、大切なポイントとして覚えておいてください。
ウェブルートのボットウイルスに対する見解
ウェブルートでは、最新のウイルス動向について調査しており、ボットウイルスを追跡をしています。多くのデータを収集し分析した結果、古いシステムやバッチが適用されていないコンピュータがボットウイルスの攻撃対象となっていることがわかりました。
セキュリティ性の低い環境は、ボットウイルスの温床となり、次々と被害領域を拡大させます。ブルートフォースアタックなどの攻撃を実行し、認証情報を入手し、そこから自分自身のコピーを作成します。そして、電子メールの認証情報を盗み、次の被害者のコンピュータへと侵入していきます。
ボットウイルスは、非常に危険性が高く、一般家庭への被害はもちろん、世界中の企業へ次々と勢力を広げています。被害者のメールボックスに格納されているOutlook メールの数百万件を盗み出す能力を持っています。1度でもボットウイルスに侵入されてしまったら、個人情報や社内情報の漏えいは避けられません。
ボットウイルスの被害は、セキュリティソフトで対策できる
現在、Windows10には、セキュリティソフトとしてWindowsファイアウォールとWindows Defenderが搭載されていますが、万全のセキュリティ体制が整っているとは断言できません。なぜなら、標準的なセキュリティ機能を突破するためのウイルスが次々と開発されるからです。
これでは、最新のボットウイルスやその他のサイバー犯罪に対応できません。つまり、別途有料のセキュリティソフトを入れておく必要があります。ウェブルートでは、ボットウイルス対応のセキュリティソフトを提供しています。
ボットウイルス対策に必要な機能
ボットウイルス対策には、どのような機能を有するセキュリティソフトを導入するべきなのでしょうか。具体的には、下記の機能が必要となります。
・ボットウイルスの侵入を検出するための超高速スキャン機能。
・SNSや会員サイトのIDやログイン情報を盗難から守る機能。
・個人情報の入力を要求するサイトのブロック機能。
・ウェブカメラの盗聴・盗撮を検出する機能。
弊社の製品なら有害なウェブサイトはもちろん、個人情報を盗み出すような悪質なウェブサイトやボットウイルスを自動的にブロックできます。ボットウイルスが侵入すると遠隔操作されるため、あなたの端末がサイバー犯罪に利用される前に、ウイルスを排除しましょう。
セキュリティ警告が怪しい?正しい見分け方と騙されない対策法
インターネットブラウザを表示した際、“あなたのパソコンは、ウイルスに感染しています。”と表示されたのなら、それは嘘のセキュリティ警告かもしれません。一般的に、セキュリティ警告とは、下記のようなものを指します。
・セキュリティ証明書に問題が生じています。
・今すぐパソコンのアップデートをしてください。
・1時間以内にプログラムの更新が必要です。
・プログラムが破損しています。今すぐ、セキュリティソフトを入れてください。
これらは、すべてパソコンやスマートフォンに頻繁に表示されるセキュリティ警告です。正直、突然のことでびっくりしますよね。でも、慌ててはいけません。ブラックハッカーがあなたの冷静な判断を奪い、騙そうとしているのかもしれません。今回は、表示されているセキュリティ警告が正しいものなのか、それとも詐欺行為なのか、具体的な見分け方や騙されないための対策法を解説します。
そのセキュリティ警告は本物?具体的な見分け方について
もしかしたら、すべてのセキュリティは偽物、と感じてしまったかもしれません。本当に危険を知らせてくれる本物のセキュリティ警告も存在しています。ここでは、本物と偽物のセキュリティ警告の具体的な見分け方を確認していきます。
本物のセキュリティ警告が表示されるケース
本物のセキュリティ警告が表示される状況とは、下記のようなケースです。
・SSL証明書の怪しいホームページを閲覧した結果、警告が表示された。
・ウイルスが仕込まれたホームページを閲覧した結果、警告が表示された。
・個人情報の不正入手を警戒し、警告が表示された。
これらのケースでセキュリティ警告が表示された場合、本物である可能性が高いです。速やかに、トラブルの原因について探ってみましょう。偽物の警告表示である場合は、何かをインストールさせたり、個人情報の入力を要求したりするケースが多いため、見分け方のポイントとして覚えておきましょう。
偽物のセキュリティ警告によるトラブルを回避する
インターネット検索中に偽物のセキュリティ警告が表示された場合、どのような対処が有効でしょうか。一般的には、下記のような行為がトラブル回避につながります。
・セキュリティ警告に関するメッセージを閉じる。
・表示される電話番号に電話をかけない。
・インストール指示に従わない。
・間違えてインストールしてしまったら、素早くアンインストールする。
・警告音が鳴ったら、対象ページを表示しているブラウザを素早く閉じる。
・セキュリティソフトで一通り問題がないか確認する。
セキュリティ警告が表示された場合は、冷静になって次の行動をとりましょう。何か指示を与えてくるセキュリティ警告は、すべて偽物だと考えて一切従ってはいけません。指示通りにファイルをインストールした結果、ウイルスに感染してしまう事例が数多く報告されていますので注意してください。
本物のセキュリティ警告の表示の意味とは?
セキュリティ警告には、本物と偽物があることがわかりました。では、本物のセキュリティ警告が表示された場合、私たちはどのようなことを警戒しておけば良いのでしょうか。ここでは、本物のセキュリティ警告が伝えようとしている意味について確認していきます。
セキュリティ証明書が信頼された証明機関から発行されていない
セキュリティ証明書は、公的な機関から承認を受けなくても自分で作成できます。そのため、コストを抑えるために自分で用意する運営者が存在します。その結果、表示されるセキュリティ警告は、ホームページ管理者の運営方法によるミスで生じています。
自作されたセキュリティ証明書が利用されたサイトへアクセスすると、“セキュリティ証明書が信頼された証明機関から発行されていない”と表示されます。つまり、“サイトの安全性について注意してね。”と警告してくれているということです。そのため、安易にIDやパスワードの入力はしないほうが良いでしょう。
このセキュリティ証明書には問題があります
インターネット検索中に、“このセキュリティ証明書には問題があります”と表示されたのなら、ホームページのセキュリティ証明書の期限が切れてしまっているのかもしれません。これは、ホームページ管理者による問題です。
しかし、ホームページ管理者がセキュリティ証明書の期限が切れているにもかかわらず放置している場合、何かしらの問題があるかもしれません。特別、危険というわけではありませんが、注意はしておきましょう。
セキュリティ保護コンテンツを表示しますか?
現在、Googleは、SEOやセキュリティ保護の観点からhttpsのサイトへの移行を推奨しています。httpとhttpsの両方が含まれるホームページへアクセスすると、“セキュリティ保護コンテンツを表示しますか?”というセキュリティ警告が表示されます。
その際、表示することに同意すると、httpsページが表示されます。つまり、セキュリティで保護されたコンテンツに限定して情報を取得できます。ホームページを安全に閲覧したいのであれば、アクセス先のサイトがhttpsであることは非常に大切なことです。URLをチェックすれば、すぐに判断できますのでhttpである場合は、アクセスを控えることをおすすめします。
httpsのセキュリティ警告に関するウェブルートの見解
ウェブルートは、ホームページがhttps設定されていれば、確実に安全であるとは考えていません。確かに、https設定がされていれば、ユーザーの個人情報が保護されるため、情報漏えいや不正アクセスなどのリスクを抑えられるでしょう。しかし、そのような安全性を利用した犯罪が存在します。
簡単に説明すれば、危険なものを安全なように見せかける悪質な手法です。SSL証明書を悪質なサイトへ追加すれば、安全であるように見えるのです。この手法を使えば、悪質サイトでも年中、鍵のアイコンが表示されます。
ブラックハッカーによる犯罪が増加している以上、httpsや鍵のアイコンなどの見せかけの安全性に騙されない対策術が必要です。つまり、被害が出る前にウイルスやハッキングなどの脅威をリアルタイムで検出し、排除する安全な環境を個人的な対策として取り入れることが大切です。
セキュリティ警告によるトラブルは、セキュリティソフトで対策できる
セキュリティ警告が本物か、偽物かを見分けるのは、パソコンを長年の使っている方でも難しいかもしれません。セキュリティ警告の内容を見ることなく、“はい(同意する)”をクリックし、犯罪の被害に遭遇してしまったという方もいるはずです。
今後も、どこかのタイミングでセキュリティ警告が表示されるでしょう。しかし、メッセージの内容を読み、冷静に対処すればトラブルに巻き込まれることはありません。もし、ウイルスやハッキングが心配なのであれば、セキュリティソフトの導入をおすすめします。セキュリティソフトがあれば、システム内に侵入する脅威を24時間リアルタイムで検出し、排除できます。
高速スキャンで簡単にチェックする
自分自身がインストールしたファイルが怪しいものかチェックしたい場合は、セキュリティソフトでパソコン全体をフルスキャンしてみましょう。弊社の製品は、他社の製品よりも高速でスキャンすることができます。
そのため、ウイルスのチェック時間が負担になることはありません。これからは、セキュリティソフトでパソコンやスマートフォン、タブレットなど、全端末を安全に利用していきましょう。
シャドーITによるセキュリティトラブルとは?具体的な対策法を解説
チャットワークやLineなどのメッセージ送信アプリは、プライベートの使い方はもちろん、仕事でもコミュニケーションを効率化するための手段として多くの人に利用されています。特に、フリーランスという業務形態で仕事をしている方であれば、無料のメッセージ送信アプリを高頻度で使用していることでしょう。
しかし、便利さばかりに注目され、セキュリティ対策を講じなければ、いずれトラブルに巻き込まれてしまいます。近年は、業務で承認されていないツールを従業員が利用するシャドーITによる被害が問題視されています。今回は、シャドーITとはどのようなものなのか、セキュリティトラブルの特徴や具体的な対策について解説していきます。
シャドーITとは?
シャドーITとは、会社で使用許可を得えることなく、スマートフォンやタブレット端末を業務利用することをいいます。組織で公式な手続きがとられていない端末で、社員専用の掲示板やメッセージツールを利用することは、すべてシャドーITに関する行為に該当します。
セキュリティトラブルにつながる具体的な行為
シャドーITに対して、少しでも容認する気持ちを持っていると、大きなセキュリティトラブルに発展する可能性があります。たとえば、下記のような行為は、シャドーITに該当します。
・個人的に契約しているスマートフォンで、チームメンバーにメッセージを送る。
・個人携帯で会社の取引先と連絡してしまう。
・個人端末で、会社のクラウドデータにアクセスしてしまう。
・自宅のパソコンで会社のサイトへアクセスし、編集してしまう。
上記のようなセキュリティトラブルにつながりやすい行為は、さまざまなところで生じています。特に、業務のクラウド化が進みつつある現代社会では、すべての人が警戒しておくべきことです。万が一、セキュリティレベルの低い端末でアクセスしたことで危害を加えてしまった場合は、あなた自身が責任を問われることになるでしょう。
シャドーITにより生じるリスクとは?
無料のメッセージアプリを場所やタイミングを問わず利用している方は、その使用方法を見直したほうが良いでしょう。ここでは、シャドーITをしてしまうことでどのようなリスクが生じるのかについて確認していきます。
SNSによる社内情報の拡散
スマートフォンをTwitterやFacebookなどのSNSと連携している方は要注意です。どうしても小型端末の操作には、ミスがつきものです。自分自身が投稿した意識がなくても、操作ミスにより社内情報をうっかり公開してしまう可能性は十分にあります。
また、シャドーITにより個人的なことを取引先に送ってしまうこともあるでしょう。万が一、そのような事態に発展すれば、セキュリティレベルについてユーザーや取引先に不信感を与えてしまいます。
ハッキングによる個人情報の漏えい
セキュリティレベルの低い端末の社内利用は、危険性が高く、ブラックハッカーに不正アクセスされやすいです。その結果、シャドーITによって個人情報を漏えいしてしまう可能性があります。
他にも、コンピュータウイルスに感染し、業務上のデータをすべて盗み出されてしまう可能性もあります。被害範囲が大きければ数億円規模の損失となるでしょう。
シャドーITによるリスクをオンラインストレージで軽減する
現代は、さまざまな脆弱性を利用したサイバー犯罪が数多く報告されています。そのため、重要なデータについては、オンラインストレージに保管しておく方法が有効です。オンラインストレージなら、重要なデータの破損や紛失などのリスクを大幅に減らせます。
オンラインストレージは、インターネット環境からいつでもアクセスできるため、USBメモリのような物理的な保管の必要性が一切なくなります。パソコン内のフォルダを閲覧するように、データの閲覧や編集、複製、修正、削除が自由にできます。万が一、不正アクセスに遭遇しても、その痕跡がオンラインストレージ内に残るため、悪質なユーザーの存在を分析・解析し、特定できます。
セキュリティの厳重なオンラインストレージがおすすめ
オンラインストレージといっても、無料のものから有料のものまで、価格も機能性もサービスによって大きく異なります。そのため、セキュリティレベルの向上を目的に、オンラインストレージを導入するのなら、あらゆる脅威に対応できる高機能なサービスを利用してください。
有料で信用性の高いものほど、使い勝手がよく、操作性が高いです。高機能なものほどパスワードの2段回認証やライセンスの制限、悪質なファイルの検出、データのバックアップなどのセキュリティ関連の機能が搭載されています。
万が一、チームメンバーが利用中の端末を消失するようなことがあっても、セキュリティの厳重なオンラインストレージで管理していれば、特定のライセンスのアクセスを制限するだけで、被害の拡大を抑えられます
シャドーITの具体的な対策法とは?
シャドーITによるセキュリティトラブルが生じれば、人からの信用を失い金銭的な被害が発生しやすいことがわかりました。では、どうすればシャドーITに対して有効な対策を講じることができるのでしょうか。ここでは、シャドーITへの対策法について具体的に説明していきます。
セキュリティソフトで監視する
シャドーITを防止するもっとも有効な方法は、高機能なセキュリティソフトを導入して端末を監視することです。アンチウイルス機能の搭載されたセキュリティソフトなら、悪質なウイルスの侵入をリアルタイムで監視し、問題が発覚すれば速やかに防御してくれます。
近年は、仮想通貨を要求するランサムウェアやデータの破壊を目的としたウイルスが増加傾向にあるため、日頃の監視体制について見直すことが大切です。
アクセス範囲の公開権限を厳格化する
チームメンバーに、指定環境以外からのアクセスはすべて禁止であると伝えても、相手のセキュリティ意識が低ければ守ってもらえないでしょう。その結果、社外へ情報が流出するケースが多々あります。こういった状況下では、口頭で伝える以外にも、管理者がアクセス範囲の公開権限を制限する対策が有効です。
他にも、フリーランスメンバーが集まり仕事をしていれば、どうしてもプロジェクトの参加規模が大きくなりがちです。禁止事項を伝えていても、すべてを管理することは難しいため、権限から制限しておくことでシャドーITによる被害を軽減できます。
マルチデバイス対応のセキュリティソフトでシャドーITを対策する
シャドーITは、セキュリティ意識や利用端末の安全性の欠如によって頻繁に生じます。便利な無料アプリが利用できる現代社会では、知らない間に重要な機密情報を漏洩している可能性もあります。
インターネット上には、不正アクセスやウイルス、ハッキングなどの脅威が満ち溢れており、自分自身で排除・監視するのは不可能でしょう。もし、オンライン上の安全性を確保するためにセキュリティソフト導入を検討中なら、ウェブルートの製品を導入してみませんか?
マルチデバイス対応のセキュリティサービスである“インターネット セキュリティコンプリート”を導入すれば、最大で5台の端末を保護できます。そして、25GBのストレージも利用できるため、情報漏洩や不正アクセスによるリスクを格段に抑えられます。ぜひ、弊社の製品を利用して、より良いネットライフをおくってください。
セクストーション(性的脅迫)による騙しの手口や対策法を解説
2018年にセクストーション(性的脅迫)と呼ばれる詐欺メールが大流行しました。国内・海外問わず、被害が拡大しており、人間の心理を利用した犯罪としてIT業界でも問題視されています。
スマホのメッセージアプリの利用中に、「アダルトサイトを閲覧している様子を撮影した。家族にばらされたくなければお金を払え。」と相手から脅されても絶対に相手にしてはいけません。今回は、セクストーションによる騙しの具体的な手口や対策の仕方について解説します。
国内で大流行したセクストーション(性的脅迫)とは?
相手の性的な画像や動画を撮影し、インターネット上の掲示板や動画サイトで公開したり、親しい友人や家族に公開するなどと相手の弱みを握って脅迫したりすることをセクストーション(性的脅迫)といいます。
そもそも、セクストーションとは、“sex(性的)”と“extoetion(脅迫)”を組み合わせることで作られた言葉です。相手は、下記のような言葉を投げかけて、脅迫行為におよびます。
・アダルトサイトを閲覧している様子をウェブカメラで撮影した。
・言うとおりにしなければ、住所や電話番号、Lineの連絡先に対して、恥ずかしいメールを送信するぞ。
・恥ずかしい写真を公開されたくなければ、今すぐお金を銀行口座に振り込め。
これらは、すべてセクストーションに該当する行為です。最近では、仮想通貨を要求する手口も流行しており、悪質性が高まっています。
セクストーションによる騙しの手口
被害報告書によれば、セクストーションによる被害は2014年頃から報告されています。従来の手口は、マルウェアを利用してプライベートの写真や動画を入手し、相手を脅迫するといったものでした。
その後、TwitterやFacebookなどで親しい関係になり、裸の画像を送信させたあと、脅迫行為におよぶという手口が流行しました。しかし、最近になって犯罪の手口を変えてきています。
パソコンやスマートフォンなどを乗っ取ったように装い、唐突にメールを送信することで脅迫行為におよぶというものです。架空請求による手口と非常に類似しており、一定数の方が犯罪の被害に遭遇しています。
セクストーションによる重大なニュース
セクストーションは、重大なサイバー犯罪です。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によれば、セクストーションによる被害は数年前からアメリカやその他の国外などで確認されています。たとえば、2014年には、フィリピンで国外在住の高齢者をターゲットとしてサイバー犯罪を繰り返していた58人が逮捕されました。
そのため、海外では、セクストーションによる犯罪の手口が多くの人に認知されています。千葉県警によれば、2014年4月に不正アプリを利用して個人情報をぬき取ることで現金をだまし取ったとして男性2人が逮捕されています。
性的な犯罪ということもあり、あまりニュースや新聞では顕在化していませんが、被害件数は膨大であると考えられています。
セクストーションメールの特徴
実際に、セクストーションの被害に遭遇される方は、どのようなメールを送信されるのでしょうか。ここでは、セクストーションメールの具体的な特徴について確認していきます。
日本語が不自然
セクストーションメールは、日本語が不自然であるケースが多いです。ブラックハッカーが英語を翻訳機で翻訳しただけだからでしょう。最後まで読み込むと、日本語の言い回しや語句の使い方にたくさんのミスが見受けられます。
・「こんにちは!」などという唐突な挨拶から始まる。
・空白や改行の使い方がおかしい。
・文章として成立していない。
・句読点の使い方がおかしい。
上記のような特徴がありますので、「あれ!文章が不自然だな。」と思ったら冷静になって、セクストーションメールであることを思い出してください。
証拠が見つからない
セクストーションメールでは、下記のことを強調したメッセージが送信されます。
・あなたがアダルトサイトを閲覧している様子をウェブカメラで撮影した。
・あなたの恥ずかしい画像をデータとして保管している。
・スマートフォンのプライベートな画像を、すべて保管している。
・Lineやスカイプのプライベートなやりとりをすべて記録している。
上記のようなメッセージがメールに記載されています。多くの方がこの時点で、「家族や友人に知られたら恥ずかしい。どうすればいいんだろ・・・。」と動揺してしまうでしょう。しかし、どこを探しても証拠となる画像や動画は一切見つかりません。そもそも、証拠が添付されていない時点で詐欺メールだと考えましょう。
「友達や家族の連絡先を知っている。」と脅す
セクストーションメールには、ウェブサイトにウイルスを仕込むことで友達や家族の連絡先を入手したと記されているケースが多いです。これは、自分の親しい人に絶対に知られたくないという心理を利用した犯罪の手口ですので、騙されてはいけません。
ブラックハッカーから、「友達や家族の連絡先を知っている。」と脅されたとしても、迷惑メールボックスに入れる、もしくは受信拒否設定によって、メールの受信を回避してください。対象のメールについては、速やかに削除しましょう。
画像の消去を条件に支払いを命じる
ブラックハッカーは、セクストーションメールを利用して、交換条件を提示してきます。具体的な交換条件は、下記のようなものです。
・対象口座にお金を振り込めば、保管中の画像を今すぐ削除する。
・仮想通貨で1,000万ドルを今すぐ支払えば、恥ずかしい画像の拡散行為をやめる。
交換条件として請求されるものが仮想通貨であれば、ビットコインアドレスなどが記載されています。たとえ画像の消去を条件に金銭の振り込みを命じられても絶対に相手にしてはいけません。
ウェブカメラなどの侵入経路をブロックする
ブラックハッカーは、ウェブカメラをどのようにハッキングしているのでしょうか。被害報告を確認すると、脆弱性の低いOSや遠隔操作などを利用してウェブカメラを悪用していることがわかっています。他にも、セキュリティレベルの低いWi-Fi環境の利用によって、ウェブカメラが第3者に利用されています。
このような犯罪には、ウェブカメラを塞ぐなどの物理的な対策が有効です。セキュリティシールを貼り付けていれば、カメラが起動しても撮影できないため、犯罪被害の防止につながるでしょう。
もちろん、ウェブカメラやインカメラを塞ぐという物理的な対策をしたうえで、怪しいサイトへはアクセスしない、見覚えのない添付ファイルは開かないといった心がけをもっていれば、格段にセキュリティリスクを抑えられます。
ウェブカメラに忍び寄る脅威をセキュリティソフトで検出する
出会い系サイトやアダルトサイトの利用者は、間違いなくセクストーション(性的脅迫)による被害に遭遇しやすくなります。最近は、出会い系目的の無料アプリも数多く登場しているため、安易に利用しないことが大切です。
ウェブルートでは、ウェブカメラの安全を保護し、盗聴や盗撮などの脅威を自動的に検出・ブロックするセキュリティソフトを提供しています。超高速スキャンによってウイルスによる被害の拡大を抑制し、お客さまの写真や動画、音楽、ドキュメントの安全を24時間守ります。
セクストーションに対するもっとも有効な対策となりますので、ぜひ最新版のセキュリティソフトを導入してください。
ビジネスメール詐欺による犯罪の手口や有効な対策を解説
現在、世界中で話題となっているビジネスメール詐欺と呼ばれるサイバー犯罪をご存知ですか?犯罪の手口は、驚くほどに簡易的ですが、ターゲットユーザーに対する緻密なリサーチと人間行動の隙を巧みに利用することで被害規模を拡大させています。
過去2年間に全世界で約31億円にも及ぶ被害をもたらしており、企業組織の安全を脅かしています。今回は、2018年に日本国内で大流行したビジネスメール詐欺による犯罪の手口や具体的な対策方法について解説していきます。
2018年、国内を騒がせたビジネスメール詐欺とは?
ビジネスメール詐欺とは、ある特定の会社組織や個人に対して、取引先や経営者層であるとなりすまし、偽物のメールを送信することで、銀行口座への入金や口座変更させる金銭被害を生じされるサイバー犯罪のことです。
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)による“情報セキュリティ10大脅威2019”にて公式発表された資料によれば、組織に対する犯罪としてビジネスメール詐欺による被害が第3位にランクインしています。実際に、昨年から勢力を急激に拡大しており、詐欺の被害に遭遇される方が増加しています。
そのため、今後は、会社組織はもちろん、個人的なメールのやりとりでもビジネスメール詐欺によるリスクについて警戒していく必要があります。
ビジネスメール詐欺で利用される手口
日常生活の中で、パソコンやスマートフォンを利用してメールを送信しているのなら、ビジネスメール詐欺に遭遇する可能性があります。では、ブラックハッカーは、どのような手口でビジネスメール詐欺を実行に移すのでしょうか。ここでは、ビジネスメール詐欺で利用される手口について確認していきます。
経営者になりすます
多くのブラックハッカーは、企業の経営者層になりすまして対象口座への金銭の振り込みを要求してきます。ビジネスメール詐欺では、下記のようなメッセージが送信されるケースが少なくありません。
・秘匿性の高い買収業務によって、事業資金の持ち出しが必要になった。今すぐ振り込んでほしい。
・新規事業の立ち上げによって、対象口座への振り込みが必要となった。他の社員に知られないように、内密に入金してほしい。
メールの内容に、緊急性や秘匿性の高さがうかがえるのであれば、それはビジネスメール詐欺である可能性が高いです。相手が経営者層の人間でも、厳正な身元確認をとることが大切です。
会社の取引担当者になりすます
ブラックハッカーは、ビジネスメール詐欺をする際、会社の担当者になりすまして、金銭の振り込みを要求してきます。
・ITエンジニアに能力的な問題が発生しており、従来の口座が利用できないため、緊急にお金を振り込んでほしい。
・不正アクセスによって従来の口座が凍結されてしまった。そのため、別の口座にお金を振り込んでほしい。
・会社の業務に対して税務調査が入り、現在の銀行口座が利用できない。別途指定する口座へお金を振り込んでほしい。
何かしらのトラブルを利用して、従来の口座が利用できないことを伝えてきた場合、ビジネスメール詐欺による犯罪が考えられます。指定口座へお金を振り込む前に、本当に取引相手であるのか、メール、もしくは電話で確認した方が良いでしょう。
国内外で続出するビジネスメール詐欺によるニュース
IPAの調査報告によればビジネスメール詐欺は、2018年9月に確認されています。そして、メールの内容も巧みであることから日本国内での被害拡大は必至といわれています。
大手航空会社のJALは、金融会社からのリース料に関することで、ビジネスメール詐欺に遭遇しました。JALの東京本社の担当者は、香港銀行に対して約3億6000万円ものお金を振り込んでしまいました。
JALの担当者への調査によって、下記の点がサイバー犯罪者の申し出を信じる要因となったことが判明しています。
・送信者のメールアドレスが普段利用しているものであったこと。
・正規の請求書の「訂正版」として、振り込み先を偽ったPDFが送信されたこと。
上記の要因に対して、JALは再発防止策として社内へビジネスメール詐欺に関する注意喚起や取引先の銀行口座を変更する際は、出納部門と担当部門の双方での事実確認を徹底するに至っています。大企業だからといってビジネスメール詐欺の被害に遭遇しないわけではありません。中小企業やフリーランスによる個人事業でも十分に起こりえるサイバー犯罪ですので、これらの事例から教訓を学ぶ必要があります。
ビジネスメール詐欺に対する有効な対策
犯罪の特定やトラブルの事前検出が難しいといわれているビジネスメール詐欺ですが、どうすればセキュリティリスクを防止できるのでしょうか。ここでは、ビジネスメール詐欺に対する有効な対策について確認していきます。
送金に関する重要なやりとりは、公式サイトの情報から電話する
相手が送金を要求してくる場合は、会社の経営者層や取引担当者でも電話による確認を徹底しましょう。メールに記載されている電話番号は偽装されているものである可能性が高いため、公式サイトに掲載されている電話番号から担当者に電話連絡することが大切です。
もしくは、自分の電話帳に登録されている電話番号から、直接入金に関する連絡を入れてください。これによって、送金に関する意思疎通を明確なものにできます。
添付ファイルを不用意に開封しない
PDFファイルの名称が“業務取引に伴う請求書”となっていても、安易に開封してはいけません。そのメールには、ウイルスが仕込まれている可能性があります。金銭の請求に関するメールを送信する際は、電話で事前連絡するなど組織内で対策することが大切です。
他にも、メール内に記載されているURLが悪質サイトへのリンクである可能性があるため、コンピュータウイルスなどのセキュリティリスクについても警戒しておきましょう。また、請求書のようなPDFファイルは、サイバー犯罪で頻繁に利用されているため、セキュリティチェックなどによって安全性の確認を徹底してください。
ログイン情報へ2段階認証を設定する
ブラックハッカーは、あなたが管理しているメールアカウントへ不正アクセスし、業務内容を盗み見ている可能性があります。そのため、IDやパスワードなどのログイン情報には、2段階認証を設定してください。
メールアカウントに対して2段階認証を設定すれば、従来よりもハッキングよる被害の遭遇率を格段に抑えられます。現在は、無料の2段階認証ツールなども数多く登場しているため、積極的に利用していきましょう。
セキュリティソフトでパソコンやスマホの安全性を高める
ビジネスメール詐欺に対して、もっとも有効な対策方法は、普段から利用しているパソコンやスマートフォンへセキュリティソフトを導入することです。無料のセキュリティソフトでは、最新のウイルスやサイバー犯罪に対して十分な対策を講じることができません。
そのため、ウェブルートの提供するような最新版のセキュリティソフトを導入してください。弊社の製品は、最新型のウイルスの脅威に対応するため、偽サイトのブロックはもちろん、ユーザー名やアカウントの番号、その他の個人情報を安全に保護する機能が搭載されています。
アンチウイルスソフトとしてIDシールド機能が備わっているため、インターネット上の安全を約束します。ぜひ、世界でもトップクラスのセキュリティ体制を体験してください。
なりすましビジネスメール詐欺にご注意! 11月のセキュリティ重大ニュース5選
この秋はiPhone11の発売を始め、新しいスマートフォンや主要OSアップデートが発表され、世界中の人々が盛り上がりました。テクノロジーの進化はいつも私たちを喜ばせてくれますが、同時にサイバー攻撃を受ける危険性もそのぶん高まることは忘れてはいけません。セキュリティに関しての最新情報を意識して取り入れておきましょう。今回は、11月に起こった世界のセキュリティ重大ニュースの中から、5つを厳選してご紹介します。
勝手にiPhoneカメラを立ち上げてしまう、facebookのバグ
facebookから、ユーザーがアプリを開いた際にiPhoneのカメラを意図せず立ち上げるバグが発見されました。このバグは、ユーザーがバージョン13.2.2のiOS端末を使い、アプリにカメラのアクセス許可を出している場合に見られたようです。残念なことに、すでに多くのユーザーが同社のセキュリティに警戒を示しており、今回のバグは顧客の不信感をさらに高める一因となってしまいそうです。
新ランサムウェア「PureLocker」がすべての主要OSに移植
新たな種類のランサムウェア「PureLocker」が、見つけたすべてのファイルを暗号化するという能力を備えたまま、Windows® OSからMacOS® やLinux® システムなど、主要OSに移植されたことがわかりました。暗号化されたファイルは、拡張子「.CR1」によって認識できるようです。拡張子「.CR1」は、テキストベースのランサムノート(身代金要求文)やメールアドレスでも確認済み。PureLockerは「サービスとしてのランサムウェア」として配布されており、特定のアフィリエイトに結び付いている可能性も考えられています。
日経アメリカで起こったBEC詐欺、実行犯捜索中
日経の社員が、同社のアメリカ子会社から約2900万ドルを奪ったビジネスメール詐欺(BEC)実行犯の特定作業を行っています。不正送金が起きたのは9月の終わり頃。同社は公式声明を出していますが、手がかりとなるのは送金先の香港の銀行口座のみ。なりすましによるビジネスメール詐欺(BEC)による企業の損失は現在急増中で、ますます会社のセキュリティ意識やなりすまし電子メールへの警戒が求められています。
英国労働党へのサイバー攻撃、政治機関でもサイバー攻撃への警戒が必要
英国労働党の職員は、党のコンピューターシステムへのサイバー攻撃を受けていたと発表しました。ですが、党のセキュリティ体制はサイバー攻撃を撃退する態勢が整っていた模様。攻撃元はまだ明らかにされておりませんが、圧倒的な量のサイバートラフィックで狙ったシステムをあふれさせるDDoS(分散型サービス妨害)攻撃であることは突き止めたそうです。企業はもちろん、政治機関でもセキュリティ対策を行う重要性が感じられますね。
「日本の高度人材不足、アジア太平洋で最悪」英国企業が発表
英国の人材紹介企業の調査により、「日本での高度人材不足はアジア太平洋地域で最悪」という衝撃的な分析結果が発表されました。特にデータ科学やAI(人工知能)、サイバーセキュリティーなどの分野で不足しているとのこと。特に中国とはスコアに倍以上の開きがあり、インド、シンガポール、豪州、香港などと比べても圧倒的に不足度合が高いです(スコアの細かい数値は、リンク記事をご参照ください)。「日本では、専門性の高い分野の報酬水準も上がっていない」との指摘もあり、日本はこの問題を改善していく必要があります。
サイバー攻撃は日々進化している! 専門家でなくてもセキュリティ知識は必須になる
世界のセキュリティ重大ニュースを5つご紹介しました。特にBEC詐欺は、サイバー攻撃のターゲットとしてどのような企業も狙われていることがわかります。重大なデータが侵害されないようにするためには、プロのセキュリティ専門家でなくても、最低限のサイバーセキュリティに関する知識は身につけておく必要がありそうです。
まずはサイバー攻撃の脅威の進化を学ぶことをおすすめします。そして、セキュリティ対策アプリをダウンロードするなど対策を立てて、自分たちのセキュリティとプライバシーを確保しましょう。
ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)とは?被害状況や具体的な対策法を解説
近年、IDやパスワードなどの個人情報がブルートフォースアタック(総当たり攻撃)によって流出するというニュースを頻繁に見かけるようになりました。そのため、アカウントの乗っ取りは、決して他人事ではありません。
セキュリティレベルの低いアカウントは、ブラックハッカーの攻撃対象となり、強引な手法でパスワードを解読されます。今回は、ブルートフォースアタックとは、どのような手法なのか、被害の状況や必要な対策について解説していきます。
パスワードを解読するブルートフォースアタックとは?
ブルートフォースアタックとは、他人のパスワードを強奪する悪質な手法のことをいいます。一般的には、総当たり攻撃と呼ばれています。たとえば、大文字のA~Dの4文字で施錠されるパスワードなら、下記のように試します。
AAAA
AAAB
AAAC
AAAD
↓
DDDD
このように、1文字ずつ組み合わせを変えていけば、正解となる暗号を確実に見つけ出すことができます。プログラムによる自動的な作業であるため、暗号が短ければ、すぐにパスワードを解読できます。
ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)の代表的な2つの種類
ブルートフォースアタックには、大きく2種類の攻撃方法があります。それは、ある特定のパスワードを解読するものと辞書やネット情報などを利用して実行される攻撃です。ここでは、ブルートフォースアタックの代表的な2種類の攻撃の特徴について確認していきます。
パスワードに対する総当たり攻撃
ブルートフォースアタックでは、あらゆる英数字を組み合わせて、難解なパスワードを解読していきます。総当たり攻撃のやり方として、もっとも知られている手法であり、代表的な方法といえるでしょう。
パスワードを全自動で作成するシステムを利用し、目的の情報を解読するまで検証作業を繰り返します。そのため、パスワードに使われる暗号が短く簡単なものであれば、不正ログインされやすいということです。
簡単なキーワードを利用した総当たり攻撃
現在、多くの人がセキュリティ教育を受けることなく、インターネット上で個人情報を管理しています。その結果、下記のような簡単な単語でパスワードが登録されるケースが少なくありません。
・pass
・tukue
・time11
このような規則的な安易なパスワードであるなら、辞書やネット情報を利用することで簡単に解読できます。他にも、辞書攻撃と総当たりを組み合わせた攻撃方法も登場しており、その手口は年々巧妙化しています。
すべては複数のサービスで安易なパスワードを登録してしまう、ユーザーのセキュリティレベルの低さが問題となっています。そのため、日頃から不正アクセスによる被害に遭遇しやすくないかチェックしておくことが大切です。
ブルートフォースアタックによる甚大な被害
総当たり攻撃に対して、何ら対策していなければ、SNSやクレジットカードなどの個人情報が簡単にブラックハッカーの手に渡ってしまいます。ここでは、ブルートフォースアタックによってどのような被害が生じるのかについて確認していきます。
個人情報の漏洩
顧客の個人情報を管理しているサイトがブルートフォースアタックされた場合、特定の顧客情報が外部に流出する可能性が高いです。そのアカウントに紐づく名前や住所、メールアドレス、クレジットカード番号などが情報の抜き取り対象となります。
金銭被害
ブルートフォースアタックによって個人情報を盗み出されれば、第3者がクレジットカードを利用して、不正請求する可能性があります。1度でも情報が抜き取られれば、インターネットショッピングはもちろん、自宅の住所に対して架空請求することも可能です。
まさか、自宅に届く請求書がブルートフォースアタックによって生じる架空請求であるとは、想像もしないでしょう。
ウェブサイトの改ざん
あなたは、ウェブサイトをどのように管理していますか?もし、WordPressや無料ブログなどのサービスで管理しているのであれば、サイトの内容を改ざんされる可能性があります。
管理画面がある以上、ブルートフォースアタックによってパスワードを見つけ出すことができれば不正アクセスできます。そのため、セキュリティを強固にするプラグインなどを利用して、十分な安全対策が必要です。
ブルートフォースアタックに対する有効な対策とは?
どうすればブルートフォースアタックによる被害を回避できるのでしょうか。ここでは、総当たり攻撃に有効とされる具体的な対策方法をご説明します。
複雑で解読が困難なパスワードを設定する
まずは、パスワードの内容について見直しましょう。パスワードは、英数字の組み合わせ方で、解読に伴う難易度や時間を大幅に変えることができます。実際に、パスワードを作成する際は、下記のポイントを意識してください。
・ステップ1:8文字以上の暗号を設定する。(文字数が多ければ多いほど、良い。)
・ステップ2:大文字や小文字の英語や数字、記号など、複数の文字列が使用されている。
・ステップ3:辞典やインターネットなどからは想定できない文字列。
・ステップ4:まったく規則性がない文字列。
どれだけ文字数を増やしても下記のような規則的な組み合わせでは、簡単に解読されます。
・123456789
・11111111222222
・aaaaaa111111
文字数を増やせば、ブルートフォースアタックによって検証すべき文字列が増えるため、解読に時間がかかります。覚えるのが大変かもしれませんが、1番重要なポイントとなりますので、パスワードを難解なものに作成し直しましょう。
2段階認証を設定する
現在、多くのサービスでは、1段階認証によってログインできる仕組みが採用されています。そのため、ブルートフォースアタックによって解読されてしまったら、被害の拡大を抑えることができません。
その場合、2段階認証を設定しておけば、不正アクセスによる被害を受けづらくなります。2段階認証を設定すれば、インターネット上のサービスにログインする際、IDやパスワード以外にも、会員登録時に入力した合言葉やメールアドレスに送信される番号の入力を要求されます。
本人しか知りえいない情報を違う角度から質問することで、悪質なブルートフォースアタックによる侵入を防いでいます。
パスワード生成ツールを利用する
不規則な文字列で難解なパスワードを作成すると「あまりにも複雑で覚えられない・・・」という方もいるでしょう。そのような方は、パスワード生成ツールを利用して解読や推測が困難な文字列を生成し、パソコン上に記録しておきましょう。
パスワード生成ツールでIDやパスワードを生成するたびに、ログイン情報が新規登録されるため、いつでも必要な情報にアクセスできます。その結果、難解なパスワードでも忘れることなく、自動入力できます。
セキュリティソフトで安全にパスワードを管理する
もし、お客さまが「ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)による対策をしておきたい!」と強く望んでいるのなら、高機能なセキュリティソフトを導入することで、問題を解決に導くことができます。
ウェブルートでは、難解なパスワードを安全に管理するために、“パスワード管理機能”が標準搭載されています。そのため、すべてのウェブサイトに対して安全なパスワードを作成し、ユーザー名やパスワードを自動的に記録・入力できます。
その結果、難解なIDやパスワードでも暗記をしておく必要がなくなります。ぜひ、パソコンやスマートフォンのセキュリティレベルを上げるためにも導入してください。