パソコンやスマートフォン、タブレット端末を利用して、友達や家族とメールのやりとりをしていると、迷惑メールが届くことがあります。近年、迷惑メールを利用したサイバー犯罪の手口は巧妙化しており、社会問題となりつつあります。

あなたは、迷惑メールの実態について、どれくらいの知識がありますか?悪質ななりすまし行為が世間を騒がせていますが、普段から対策をしているでしょうか。今回は、メールセキュリティのプロが迷惑メールの対策方法について解説していきます。

一般的な迷惑メールの種類とは?

インターネットには、迷惑メールによる脅威がたくさん潜んでいます。不特定多数の人に対して、悪質なメールを一斉送信することからIT業界ではスパムメールとも呼ばれています。

一般的に、迷惑メールには、どのような種類があるのでしょうか。ここでは、迷惑メールの具体的な種類についてご説明します。

広告・宣伝メール

迷惑メールの代表格ともいえるのが、広告・宣伝タイプの迷惑メールです。商品やサービスの販売や出会い系サイトへの誘導などを目的としており、トラブルにつながることがあります。

そのため、メールに掲載されているURLには、絶対にアクセスしてはいけません。もしくは、ブラックハッカーが友達を装ってメールを送ってくることがありますが、返信しないようにしてください。個人情報を抜き取られる原因となりますので、注意しましょう。

架空請求メール

最近、テレビニュースで見覚えのない業者から支払いを要求するメールが届くと、各地で報告されています。その中には、支払いに応じる人もおり被害の拡大が懸念されています。

メールに「今すぐ、10,000円を指定の銀行口座に振り込んでください。契約料金の支払いを滞納しています。」と記されている場合、それは間違いなく架空請求メールですので、速やかにメールボックスから削除しましょう。

ウイルス感染メール

メールには、ファイルが添付されていることがあります。そのため、見覚えのないファイルは絶対に開封してはいけません。端末がウイルスによって乗っ取られると、知らない間に遠隔操作され個人情報が盗まれることがあります。

他にも、知り合いや家族、職場へ迷惑メールが大量に送信されるようになり、端末管理者の意図に関係なく誤作動が頻繁に生じるようになります。そのため、添付ファイアは、安易に開封してはいけません。

副業・投資メール

「1時間で1万円稼げる!」「3ステップで簡単副業!」「月収100万円達成者続出!」などと書かれたメールが届くことがありませんか?これは、すべて副業や投資の勧誘を目的とした迷惑メールです。

人間の「楽にお金を稼ぎたい」という欲求を利用し、個人情報の登録を促します。副業を始めるには、高額な教材や手数料を支払う必要があり、結果的にお金を騙しとられることとなります。

なりしましメール

自分のメールアドレスからメールが届くことがありませんか?これは、なりすましメールと呼ばれる迷惑メールです。差出人を受信者に偽装する手口を利用するため、犯罪の事実を見抜くことが難しくIT業界でも問題視されています。

なりしましメールである以上、自分が送信した記憶がなければ、開封してはいけません。メール設定を変更すれば、なりしましメールを防御できるため、設定を見直しましょう。

迷惑メールによるサイバー犯罪の目的とは?

なぜ、ブラックハッカーは、迷惑メールを大量に送信するのでしょうか。その理由として、下記のことが考えられます。

  • 違法なメールを匿名で大量送信できる。
  • 広告宣伝費を抑えられる。
  • 不特定多数の人のメールアドレスを大量に入手できる。

犯罪に実行にあたって、ほとんどコストがかからず、一定の効果が期待できるため、頻繁に犯罪の手段として利用されます。ブラックハッカーが存在する以上、これからも十分に警戒していくべきでしょう。

ブラックハッカーによるマルウェアの仕込み方

マルウェアは、どのようにして私たちのパソコンやスマートフォンに侵入してくるのでしょうか。一般的には、悪質なウェブサイトへの誘導とメールの添付ファイルが感染の原因とされています。

では、どのように感染するのか、その手順を確認していきましょう。具体的な手順は、下記の通りです。

  • ステップ1:ブラックハッカーは、マルウェアを仕込んだ悪質サイトを用意します。
  • ステップ2:迷惑メールに記されたURLをクリックすると、悪質サイトへ移動します。
  • ステップ3:悪質サイトへアクセスしたユーザーは、マルウェアに感染します。
  • ステップ4:パスワードの暗号化やファイルの破壊、金銭の不正請求などのトラブルが発生します。

マルウェアを仕込んだ悪質サイトへ誘導されると、自動的に個人情報が筒抜けになってしまいます。1度、データを破壊されれば、元に戻らないこともあるため注意が必要です。そして、添付ファイルにもマルウェアが仕込まれていることがあるため、ブラックハッカーの犯罪の手口として覚えておきましょう。

迷惑メールに対するウェブルートの見解

ウェブルートでは、悪質な迷惑メールを送信するコンピュータの存在を数多く発見しています。サイバー犯罪で狙われるコンピュータのほとんどが家庭用の端末です。つまり、メールセキュリティが万全ではないパソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末がブラックハッカーたちから狙われているということです。

弊社では、迷惑メールなどを利用したサイバー犯罪への防御策として、被害を受ける前に危険なIPアドレスによるネットワークトラフィックを自動的に防御することを推奨しています。

迷惑メールに対する有効な対策法

迷惑メールによる被害を防ぐ場合、どのような対策が有効なのでしょうか。ここでは、迷惑メールに対する有効な対策法をご説明します。

セキュリティソフトで侵入をブロックする

危険なネットワークトラフィックを自動的に防御するなら、セキュリティソフトの利用が欠かせません。セキュリティソフトがあれば、迷惑メールに添付されているマルウェアや悪質サイトへのアクセスを回避できます。あらゆる対策方法の中でも、もっとも有効な方法とされています。

特定のメールを迷惑メールボックスへ送信する

迷惑メールボックスへ送信する機能を利用すれば、自動的に特定のメールを迷惑メールボックスへ振り分けられるようになります。そのため、迷惑メールが通常のメールと同じように受信されなくなります。

フィルタリング機能でブロックする

標準搭載されているフィルタリング機能を利用すれば、特定のアドレスが記述されたメールアドレスを自動的にブロックできます。初期設定が必要となりますが、有効なメールセキュリティのひとつとして覚えておきましょう。

メールセキュリティの強化には、セキュリティソフトがおすすめ!

何度もお伝えしていますが、見覚えのないメールは、絶対に開封してはいけません。“URLをクリックする”、“添付ファイルを開封する”などの行為は、サイバー犯罪の被害につながります。

しかし、普段から気をつけていても、対策として100%であるとはいえません。なぜなら、公式メールを装った迷惑メールも存在するからです。そのようなメールが存在する以上、メールセキュリティによって安全性を強固なものにしておく必要があります。

弊社のセキュリティソフトには、メールセキュリティに関する機能が豊富に揃っています。個人情報はもちろん、悪質なウイルスからも大切なデバイスを守れるため、今すぐ導入してみませんか。

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